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的場 勝彌

2001~2002年度

新しい世紀が始まり、クラブ創立20周年を迎えるこの記念すべき時に、会長をやらせていただき 緊張してスタートしましたが、その一年も いつの間にか終わりました。柴本幹事、理事役員の皆様を始め 会員の皆様方のご支援とご協力に心より感謝申し上げます。

本年度の活動を始めるに当たり、当クラブ創立以来の伝統である明るく楽しいクラブ、互いに尊敬し合い協力し合う暖かい雰囲気のクラブを創り上げるということを継承し、更に発展させてゆきたいと申し上げました。これは初代会長の山田さんが言われた、会員同志「心と心」の絆を大切にしてゆきたいと云う願望から発生してきたものです。

そこで先ず、友好委員会が開催する友好親睦行事に注目しました。これらの行事への会員の参加を促し、友好、親睦の輪を広げることにより、「心と心」の繋がりをより強固なものにしよう。そして、不況で何となく落ち込んでいく気分を転換し、沈滞ムードを吹き飛ばして明るい楽しいロータリー活動を展開する為の契機にしようと考えました。

幸い友好委員会からは既に年度が始まる前に、盛り沢山な親睦行事の計画が提案されていました。その第一弾として8月には湯ノ山温泉と松阪牛料理のバスツアーが行われ、多数の会員と家族が参加し、順調にスタートしました。

当初の計画通りには実施できなかった行事もありましたが、一年振りに復活したクリスマス家族会等の主な行事は予定通り行われ、その目的を達成することが出来ました。また、ゴルフ、野球、囲碁、パソコン、マリン等、各同好会の活動も積極的に行われクラブ奉仕の一環として楽しいムード作りに貢献していただきました。

例会卓話も重視していきたいと考えていました。卓話には多少費用がかかっても、会員が例会に出席してよかったと思い 満足感を覚えられるような話を聞ければと プログラム委員会にお願いしていました。

実際には途中で退会者が出るなどしてプログラムの変更が続出し、委員会には大変ご苦労をおかけしました。しかし委員長始め委員皆様がいろいろな工夫をし、新しいアイデアも出していただき、今までの卓話とは違った楽しい趣向もあり例会を盛り上げていただきました。

奉仕活動の積極的な推進も目標としました。先ず9月には職業奉仕委員会による企業見学会が開催され、工事中のユニバーサル・スタジオ・ジャパンを見学しました。開業まで6ヶ月足らずの追い込み工事のあわただしい時期でしたが、懇切丁寧に場内を案内していただき、様々な装置や仕掛けも見せてもらう事が出来、このスタジオがどんなものかよく解りました。見学が終わり北港埋め立て地の公園へ行き、海を見ながら皆で昼食をとりました。

その時、オリンピック開催予定の舞洲も見え、オリンピックやUSJに大阪のこれからの発展を託し期待に胸を膨らませながら弁当を食べていましたが、オリンピック誘致が怪しくなった現在、あの弁当を食べていた時が何か遠い昔の懐かしい思い出のように感じられます。

社会奉仕に関しては、20周年記念事業である日本ライトハウスの視覚障害者バリアフリー推進センター開設への協力が最大の事業でした。私達は以前から、地域社会に密着した私達自身も自ら汗を流して活動できる社会に役立つ奉仕活動を求めてきました。今回の20周年記念事業はこの要望に応えられる事業であります。これからの私達のやり方によって、この事業は大きく発展し、色々な展開が可能だと思います。

うつぼ公園のゴミ拾いも実施しました。自分で出来る最も初歩的で簡単な、象徴的な奉仕活動の一つとして、ここしばらくの間継続しています。こんな事をしても余り意味がないと云う意見もあるでしょうが、参加して初めて これを続けている意義が解るようです。

青少年活動についても、関係委員会の皆さまには地区が行うライラ等の行事に積極的に参加していただきました。以前当クラブも海のライラをホストしましたが、青少年活動も重要な活動の一つであり、少なくとも地区の行事には協力せねばならないと思います。

国際奉仕では、韓国釜山西面ロータリークラブとの交流を続け、先ず20周年記念例会に於いて第6次の姉妹クラブ提携延長の調印を行いました。釜山西面RCの皆さまには昨年に引き続き来阪をお願いすることになりましたが、20周年記念例会を盛り上げていただきました。

陳会長が自ら考えデザインした友好親善を表す大きな額を記念品として持参され、頂戴しました。これは日本の下駄と韓国の靴を並べて飾ったものですが、私達お互いの友情がいつまでも続き益々深まることを期待し、願望すると言う意味があるとのことです。私達もこの様な気持ちをこれからも大切にして行かねばならないと思っています。

釜山西面RCとは共同事業も実施しました。これも20周年記念事業の一つと位置づけ中国延辺大学医学院付属病院への眼科用手術顕微鏡を寄贈することになりました。この事業についてはヘルピング・グラントをRIに申請し、既に認可され寄金の払い込みも終わりましたので、後は贈呈式をどうするかが残っているだけです。

本年度は国際大会への参加は中断しました。今まで毎年、大会への参加等をかねて海外旅行を実施していましたが、今年はそのムードが高まらず、希望者もありませんでしたので中断してしまい、少し残念な気がしています。

残念なことと云えば会員増強がうまくいかなかったこと、例会などへの出席率も余り向上しなかったこと等が挙げられます。会員増強は重点項目に挙げていましたが、内心では余り無理して増強する必要はない、少ない会員でもそれなりの活動が可能だと考えていました。

しかし予想以上に退会者が増え、増強どころか20年前に創立した当初の会員数を割るところまで落ち込み、力の入れ方が足りなかったと反省しています。

財政面を考えても、来期はもう少し会員増強に真剣に取り組まなければならない状況になりました。またこれに対して本年度中に出来るだけの対策を打つことになり、事務局費用の削減を計り、事務局の場所を移転し本町クラブと共同で一つの事務所を使用することにしました。

両クラブ完全な一体化による共同事務局とまではいきませんが、これを第一段階としてこれからより良い方向に進むよう協力しながらやっていけばよいと思います。

最後に創立20周年行事の件ですが、4月13日にリーガロイヤルホテルで記念例会、記念式典を挙行しました。斉藤実行委員長を始め皆様方のお陰で、計画していたような簡素で意義深い楽しい式典、懇親会になりました。

今まで各ロータリークラブが行ってきた周年行事とは少し異なった雰囲気となり、従来の方式に比べ多少物足りなかったと云う見方もあるかも知れません。しかしこれは一面これからのロータリーのあり方、進むべき方向を暗示するものでもあった様な気がします。

ロータリーも世の中の変化に対応して必要な変革をして行かねばならないと考えていますが、今回の行事はそのような方向を示し、変革へのきっかけを与えるものであったと思います。記念事業などについては既に述べましたし、20周年行事に関しては別に詳しく報告があると思いますので、此処では簡単に感想だけ申し上げます。

以上、一年間を振り返りましたが、次年度松岡会長のご活躍をお祈りし、最後にもう一度会員皆さまにお礼を申し上げて、本日の卓話を終わります。有り難うございました。

2000年7月7日 ご挨拶と新年度の活動方針

先週、天羽前会長よりロータリーの鐘と槌を引き継ぎ、本年度の活動が始まりましたが、本日が本年度第1回目の例会で、実質的には今日からが本年度のスタートになります。どうぞよろしくお願いします。

本年度の活動方針につきましては、クラブ活動計画書に記載した通りですが、本年度は当クラブ創立20周年を迎えます。また、21世紀が始まる年でもあり、このような記念すべき節目の年、お祝い気分で楽しい一年間を過し、充実した奉仕活動が行われれば、一番望ましいことであると思います。

しかし一方、楽しいお祭りムードだけでは済まされない現実もあります。ロータリーは、会員減少にもみられるように世界的にも低調になってきている状況ですし、当クラブでもその傾向が感じられ、20年が経過して色々な問題点も目につくようになってきたようです。

そこで、本年度は20周年を祝って楽しい積極的な活動を目指すと共に、この節目の年にもう一度原点に戻ってロータリーの事を考え直してみる時にもしたいと思います。そのことが今後の当クラブの発展につながり、当クラブが今まで以上に更に役立つ存在として拡大していくことを期待したいと思います。

本日の卓話は、その為のきっかけを与えるものになればと思い、ここでしばらくロータリーの事を考えてみたいと思います。ただ、ロータリーの事をまとめて話すのは難しいですし、ロータリーとは何か、どうとらえるか、各々意見もあり考え方も違うので、断定するのも困難です。そこで、私が今気になっている点、問題点と思っている事を具体的に幾つか挙げ、これに対する私の考え方を述べますので、問題提起としてお聴きいただければと思います。

先ず第一点は、会員増強に関してですが、会員は増強どころか減少しており、それは世界的な傾向となり、当クラブの状況もご存知の通りです。何故、会員が減少するのか、その原因は不況だからとか、時代の流れであるとか、それだけの理由で済ませてしまうことができない何かがある。それはロータリーに魅力がなくなってきたからだと言われています。

ロータリーの魅力とは何か。色々考え方はあるかも知れませんが、ロータリーには他の団体や会合にはない特徴があること。それがロータリーの基本的な原則として決められていることであると思います。それがあるからこそ魅力が感じられます。ところが、最近ではこのようなロータリーの基本的な原則が守られなくなってきた。そのため、ロータリーの信用が落ち、魅力がなくなり、特に新会員の心をつかむことができなくなり、会員の減少を招いているのではないでしょうか。

もちろん、一方では時代の変化と共に変革していかねばならない点もあります。ただその際、単なる思いつきで変更するのはどうか。守らねばならない基本的な原則をふまえた上で必要な変革をするよう心がけねばならないと思います。

ロータリーの魅力と関連してロータリーに入会してどんなメリットがあるのかということもよく聞きます。メリットを追求すべきものかどうかは別として、私は自分がどんな活動をするかによってロータリーから得られるものも違ってくるのではないかと思います。

本年度、RI会長のテーマは、「意識を喚起し、進んで行動を」であります。問題意識をもって奉仕活動に進んで参加し、積極的な活動をすることによって、より大きな満足感が得られる。それがメリットであると思います。

次に気になる点は、出席率の低下であります。出席規定を緩和し、メークアップの期間を延長しましたが、その後却って出席率は低下しています。従来、出席については可成りうるさく注意され、入会時に緊張感を覚えた会員は少なくありません。

それがいつの間にかルーズになり、今回の出席規定緩和にみられるように、出席率を上げ、出席し易くするための対策が逆効果を生じてしまった。厳格さをなくすと益々悪くなる典型的な例になってしまいました。出席もロータリーの守らねばならない基本的な原則の一つであり、それはロータリーの魅力の一つでもあります。

ロータリーとは何か。どんなロータリークラブを創造したいのかを考える時、ロータリーにはトレーニングの場としての側面もあると思います。よく、ロータリーに「ノー」はないと言われますが、これもトレーニングの場だから言われるのではないでしょうか。

昨年改訂した「インフォメーション要項」にロータリアンの特典と義務がまとめられています。ロータリアンには特典がある。そのかわり、これに対する義務もある。この義務の中に出席すること、新会員を推薦すること等がありますが、これらの義務を果たすことは、トレーニングの一環でもあり、ロータリアンとしての誇りでもあります。

また、例会のあり方について、特に卓話についても考えてみたいと思います。例会に卓話があることは、ロータリーの特徴でもあり魅力の一つでもあります。30分間の卓話の時間を守り、内容の充実した卓話が聴けることを期待している会員も多いと思います。

その為に多少予算がかかっても、例えば、ニコニコ箱の資金を活用するなど方法はあると思います。毎回そのようにできなくとも、最初は月に1回でもそのような機会を持ち、できるだけ理想に近づけていければよいのではないでしょうか。これも守らねばならない基本原則の一つです。

最後に20周年行事について、2001年4月13日にリーガロイヤルホテルで記念例会を開催する予定です。どんな例会(式典)にするか、行事や記念事業の内容については今後実行委員会を設置し、検討していく予定です。記念例会の中で、姉妹クラブである韓国釜山西面RCとの姉妹クラブ締結延長のセレモニーを予定し、また釜山西面RCから提案のあった共同事業(世界社会奉仕)も記念事業の一環として考えたいと思います。

実行委員会は、チャーターナイトや10周年行事を経験していない若いメンバー主体で構成し、新しいアイディア・企画で、簡素で感動的な行事を行えればよいと考えています。

本日は、本年度の活動方針と言うよりは、本年度の活動を始めるに当り、気になっている点、現在当クラブが直面しているのではないかと思う事項を思いつくままに挙げました。これを問題提起とし、解決策を探りながら一年間やっていきたいと思います。

全会員の力を結集し、より充実した活動を目指し、当クラブの発展を期待して努力する所存です。どうぞよろしくご協力いただきますようお願いします。

第20代会長: 当団体のプロフィール
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