齊藤 隆二
2005~2006年度
2005~06年度、私達はロータリーの奉仕の第二世紀の初年度を経験することが出来ました。
今月6月11日~14日に、我々うつぼロータリークラブの6家族13名でスウェーデン・デンマーク2ケ国で行われましたRI国際大会に参加することが出来ました。
ロータリークラブは今では世界168ヶ国クラブ数32,462会員数約120万人です。たまたま会場でロシアのモスクアロータリークラブのロータリアン夫妻にお目にかかり“ロータリークラブ”の世界的な広がりを実感しました。(ロシアにも78 クラブ約1,500名のロータリアンがいます。)
さて私達は本年度の活動方針として
超我の奉仕=Service above self =についての理解を深める。
.クラブの充実 例会特に卓話の充実と会員1名以上の純増。
職業奉仕について考える。
・ 職業奉仕の事例研究に取り組む
・ 職業をとり巻く様々の状況.課題.企業の社会的責任について学習する機会を作る。RI会長賞に積極的に挑戦するでありました。
特にこの中で超我の奉仕についての理解を深めるため、藤井プログラム委員長のご協力を得て、卓話、クラブフォーラムでのバズセッション、相国寺の雲水の佐々木承玄さんの体験談等を通じ超我の奉仕についての理解に努めました。
又、今期最も重点項目として力を入れました「職業奉仕」につきましては、10月の職業奉仕月間に合わせて堤 委員長のきめこまかな計らいによりまして、当クラブの4人の弁護士さん浅野さん、片見さん、生沼さん、大川さんの協力を得て4週間にわたりまして卓話及び大阪地方裁判所の法廷見学「裁判員制度」についての勉強会、そして初めての試みでありました、I serveかWe Serveかのディベートを行いロータリー精神の真髄をわかり易く説明をしていただきました。この職業奉仕月間を通じ会員全員で四つのテストを再確認しました。
RI会長賞につきましては、すでにご案内の通り神崎ガバナーより2005~06年度の会長賞が決定した旨の通知をいただいております。
特にこの部門で絶対条件として会員1名以上の純増を達成することでありましたが期初46名、2006.4.1現在48名純増2名を達成いたしました。中山委員長始め、いつもながら木下先生には大変お世話になりました。会長賞の内容には会員増強の他先ほど申し上げた職業奉仕部門のことの他、社会奉仕部門でのボーイスカウトと共同で盲導犬育成施設の清掃活動を行いました。榊原委員長、土井青少年委員長のご協力により多数のボーイスカウト、ガールスカウトの少年少女を始め会員のご家族の方も参加いただいて、奉仕活動に気持のよい汗をかきました。
又、国際奉仕部門では野上委員長の努力により大阪大淀RC、釜山西面RCと共同で、カンボジア・シムリアップ地区の村に井戸27 基を設置しました。又、ロータリー財団年次プログラム基金へ1人当$148.75の寄付をしました。又、米山奨学生の玄 聖姫さんのお世話をしました。特にカウンセラーの中山さんには大変ご苦労をおかけしました。 等々が含まれての会長賞受賞であったと思います。
クラブ奉仕部門では、会場監督、友好委員会を中心として移動例会を2回実施し例会に変化といろどりを与えていただき又、12月にはクリスマス家族会をリーガロイヤルホテルで開催し多くの会員、家族の方が集まり大変楽しい家族会となりました。塩津友好委員長、前田会場監督を始め会員のみなさまのご協力に感謝申し上げます。
4月には釜山西面ロータリークラブの会員を迎えて創立25周年の記念例会及び釜山西面RCと懇親のゴルフ会を開催しました。ゴルフ会はあいにくの雨でありましたが、前日の岸和田城の桜見物と歓迎の夕食会等楽しい三日間を過ごすことが出来ました。野上委員長を始めみなさまに感謝申し上げます。
その他情報集会もひさしぶりに4人の新入会員を迎えて大いに盛り上がりました。中西委員長を始めみなさまには大変お世話になりありがとうございました。
又、今期は当クラブでは初めてガバナー補佐を地区に送り出す経験をいたしました。ガバナー補佐となられた福本さんは地区の各クラブを回られる多忙な日程にもかかわらず、当うつぼクラブの例会にはほぼ毎回出席していただき貴重な助言他クラブの動向等教えていただき、私達のクラブ運営に大変大きな力になりました。
福本さんに感謝申し上げるとともにお礼申し上げます。
最後になりましたが私達は本年度、RI会長のカール・ヴィルヘルム・ステンハマー 氏のかかげられた標語「超我の奉仕」=Service above Selfのもとに活動を続けてまいりました。ロータリーは基本的には一つの人生哲学であり、この哲学は奉仕の哲学であると言われています。そのことはHe Profits most who serves best(最もより奉仕する者、最も多く報われる)という実践倫理の原則に基づくものであります。
そのめざしたところは職業倫理を重んずる実業人、専門職業人の集まりであります。各ロータリアンは各自の業務を通じ社会に奉仕するために専門職務の道徳的水準を高める努力を要請されています。
現在の日本を見渡しても、耐震偽装事件、インサイダー取引事件、談合事件、 汚職事件等、毎日、新聞、テレビの経済社会面を賑わしています。今まさに我々ロータリアンは、自からの職業において社会生活において高い水準職業倫理が求められています。
我々ロータリアンは今こそ四つのテストをもう一度思いおこしてみたいと思います。四つのテストは職業人としてのロータリアンの心構えを簡潔かつ的確にまとめたのもで、この「四つのテスト」はロータリアンのみならず、一般の職業人にもよく理解できるものであります。
この「四つのテスト」はシカゴロータリークラブの1939~40年度に会長を務めたハーバート・テラーさんが提唱したもので、彼が倒産の危機に瀕していた会社の社長に就任した際に全員が倫理的なターゲットを掲げて、正しい営業活動を行えば必ず会社が再建できるのだということを実証するために、画期的な経営管理の指針を考え出したものがこの「四つのテスト」であります。
この「The Four-way Test」の日本語訳については1954年(s29)にRIの理事会の承認を受けて手島知健氏がロータリアン以外の人にも解りやすい日本語訳ということで、全国のクラブに応募を働きかけた結果70数件の応募があり現在の標準邦訳が決められたようであります。その中で門司ロータリークラブが会員を通じ学校.駅.病院.工場等に寄贈したポスターに記載したものが大変参考となりますので、ここにご披露します。
それは、奉仕をモットーとする皆様に次の事を実行する様におすすめします。
嘘を言わず真実であるように。
誰にも公正で不公平のないように。
人に対し好意と友情を増すようにつとめ、決して敵意と憎悪を招かないように。
全体の為になるように働き、誰人の不利にならないように。
以上であります。
私自身ロータリーの“奉仕の理想”の理解はまだまだ”道半ば”でありますが今後とも研鑽を積んで行きたいと思いますのでこれからもよろしくご指導いただきいと思っています。
これをもちまして私の一年間の任務を終了させていただきたいと思っていますが、一年間無事大役を勤めることが出来ましたのも、理事、役員、委員長、を初めみなさま方のご協力の賜ものと改めて深く感謝申し上げます。又クラブ運営等で不行き届きな点等多々あったと思いますがロータリーの寛容の精神によりどうか お許しをいただきたいと思います。
ほんとうに一年間ありがとうございました。