池田 周弘
2007~2008年度
昭和62年2月に入会以来、諸先輩のお導きを得、多くの仲間との交流を重ねアット言う間に20年が経ちました。 その間田中浩会長時代の幹事をはじめ多くの委員会を経験させていただきましたが、濵田多喜男会長を引き継ぎ、第27代の会長を務めさせていただくに当たり改めて、うつぼロータリークラブが培ってきた文化と、それを育んでこられた歴代会長の思いに触れてみました。
「善意に和む、美しいクラブに」日本が輝いていた昭和56年、私たちのクラブが誕生した時、初代山田和義会長が目指したクラブでした。私が入会した時の6代濱田新会長は「基礎固めの時期は終わった、明るく、暖かく、楽しいクラブに!次の一歩を」と檄を飛ばされ、9代川橋豊会長は「10周年を前に和の精神をより強固に」と呼びかけられました。
時を経て、中堅ロータリークラブに成長し た、15代福本桂三会長は「当クラブの合言葉『心と心』がキーワードとなり会員の心を和ませ、クラブ発展と奉仕の原動力になっている、更なる発展を」、16代中西克巳会長は、「心と心の触れ合う友情と親睦のなかでロータリーライフを楽しみ、ロータリーをよく知ることに努め、奉仕の理想の実践を喜びを もって行動できるロータリアンを目指そう」、 17代田中浩会長は「一人一人が主人公となって自分の理想を追求し続け心の若さを保ち、『心と心』に磨きをかけよう」、そして18代木下明之会長は「先輩の知恵と経験に学び、ロータリーをオアシスとし、明日への活動の原動力、出発点としよう」。
まさに、“ゆく河の流れは絶えずして”の世界です。(方丈記)には続いて、“しかももとの水にあらずひさしくとどまりたる例えなし”とあります。20周年を迎えた的場勝彌会長は「心と心の友情で結ばれた一体感を持ち、互いに尊敬しあい協力しあう温かい雰囲気のクラブという伝統を引き継ぎ、さらに発展させてゆく為、問題意識を持ち積極的に行動しよう」と決意を語られ、続く21代松岡晃一郎会長は「21世紀を向かえ、新しい歴史を築く為変化への対応、過去を振り返るのではなく、未来の明るさを創造しよう」、22代豆村賢治会長は「不況感の漂う中、会員減少に歯止めをかけ、活動のマンネリ化を打破しよう」、23代藤井健蔵会長は、「うつぼロータリーのアイデンティティを確立し、新陳代謝をし、未来に羽ばたく為、国際大会を理解し実践しましょう」と大阪での国際大会開催の年にあたり述べられました。
24代奥澤邦彦会長は「“変えてはいけないロータリー”と、現代のニーズにあった変革すべき“変えなくてはならないロータリー”を皆で考え実行しよう」、25代斉藤隆二会長は「社会、経済、教育等各分野に問題が山積している今こそ、職業倫理を重んずる職業人の集まりであるロータリークラブが“超我の奉仕”の理念のもと奉仕活動を幅広く行なおう」、前年度濵田多喜男会長は「魅力ある会員同士の友好の輪を広げ、皆がロータリーを学び、奉仕活動に参加し、仲間を増やし、自ら率先して行動を起こそう」、厳しい社会情勢を反映しロータリーの進む新しい道への模索が続いています。
本年度の活動方針は
魅力あるクラブづくり
奉仕と友情溢れる実践の場である当クラブの活動への参加を広く呼びかけ、会員増強につながる運営を行う。奉仕活動の推進
『ロータリーは分かちあいの心』を念頭に、奉仕の本質を見極め、内容の充実を図る。うつぼ文化の継承と創造
これまで培ってきた、うつぼロータリークラブの文化の再確認と新たな文化の創造。
「一樹の陰にやどるも先世の契りあさからず、同じ流れをむすぶも多少の縁、猶ふかし」と平家物語にあります。 私たちのクラブには『和の心と心』を基軸とし、常に新しいロータリークラブのあり方を思考し活動した26年間の歴史があり、それはうつぼの文化となりました。伝統を大切に継承しつつ、ウィルフリッドJ.ウィルキンソン本年度RI会長のテーマ『ロータリーは分かちあいの心』を実践し、新しいうつぼ文化を培ってまいりましょう。