浅野 博史
2008~2009年度
はじめに
池田直前会長、堤直前幹事、一年間本当にご苦労様でした。お二人の後を継ぎ、私と土井さんが伝統と実績のある大阪うつぼRCの会長と幹事に就任することを光栄に思います。私のロータリー観
私は平成5年に当会に入会し、今まで数多くの奉仕活動に参加させていただきましが、そのなかでも特に印象に残っているのが、入会間もないころに岬町の青少年海洋センターで開催された春のライラです。当クラブはホストクラブとして、テーマを考え、参加する青少年を集め、講演やバズセッション、砂浜に打上げられた廃棄物の収集、大きなボートを漕ぐ訓練、バーベキューなど、盛りだくさんのプログラムを遂行し、会員の皆さんが一丸となって取り組みました。青少年たちとの交流は楽しく、更に会員一人一人が肉の買い出し、野菜洗い、パイプ椅子の運搬、会場設定といった作業を分担し、一つの目的に向って共同するという楽しみも味わいました。夜は、固い床に車座になって、缶ビールを飲みながら話を弾ませました。思いを共有し、心を通い合わせる経験でした。ロータリーとはこういうものかと目を瞠りました。
私は、どういう人がロータリーを始めたのか興味をもち、事務局にあった「ポール・ハリス」という伝記を借りて読んでみました。意外にも、その人は、子供のときやんちゃで、冒険好きで、大学を放校処分されたり、長年アメリカ各地を放浪するといった破天荒な人でした。それでも28才でシカゴで弁護士を開業し成功をおさめるのですが、当時シカゴは、人口が流入し、急激に発展していたものの、殺伐として、荒んだ社会でした。ポール・ハリスは、子供のとき育ったニューイングランドの緑の山々や湖に囲まれた村の人々の暮し、人々の結びつきを思い出し、それをそのままシカゴに移せたらどんなに素晴らしいことだろうと思いました。そして、村の人々の友情と相互扶助の思いを抱いて、4人の仲間でロータリークラブを始めました。
相互扶助の一つが会員間の取引でしたが、会員間である故に公正さを求められました。それが会員以外の人達との取引も含めた職業奉仕の理念に発展していったと思います。更に、ポール・ハリスはロータリーの外で難渋している人々にも目を向けるべきだと主張し、社会奉仕がロータリーの重要な活動となっていきました。
このように見てきますと、ロータリーの奉仕とは、目に見える成果だけではなく、善意がどれだけ相手に届き、それを私達に返されてくるか、即ち、善意が相手の心に沁み入るような奉仕と活動が大事なのだと思います。2008-2009年度RIのテーマ
「夢をかたちに」、そして「子供たちに光を」RI李 東健会長は、2008-2009年度、世界中のロータリアンに、地域社会のもっとも大切な資源である「子供たち」に光を当ててほしい、と訴えられました。李会長は、さらに具体的に、子供の死亡率の低下、食料と水、保健と就学といった課題を挙げられました。当クラブとしても、李会長の思いを受け止めて努力していきたいと思います。本年度の活動方針
願いを共有するための楽しく充実した例会
例会は、会員同士が互いを知り、親睦を深め、奉仕活動を取組むための最も大事な場です。出席の励行、充実した卓話、そして和気あいあいとした雰囲気を会員一人一人で作っていきたいと思います。そのために、本年度も移動例会を行います。週報は当クラブの会員が当クラブの活動を知るための有効な手段であり、また対外的な情報発信でもあります。相手の心に沁み入るような、継続した奉仕活動
クリスマス家族会は親睦のための最も大きい行事です。また情報集会や新入会員歓迎会も期待します。
職業奉仕については、2660地区が今年度の重点課題としています。
社会奉仕、青少年活動として、日本ライトハウス盲導犬訓練所における奉仕活動を本年度も実現したいと思います。
国際奉仕として、インドのチャンドラ・セカール・アカデミーやフィリピンのピナツボ・アエタの教育里親プログラムへの支援を引続き行いたいと思います。李会長の、子供達に光をあてる事業の一環でもあります。また本年度は釜山西面RCとの交流の年です。
ロータリー財団のポリオ撲滅活動は、地球からポリオを根絶するための正念場にきています。
米山奨学は、本年度奨学生の受入れはありませんが、国際的な相互理解の為の大事な制度と考え、取組んでいきます。会員増強
私達の仲間が増えることは楽しいものです。希望もふくらみます。会員純増1名を目標としますが、会員委員会だけでなく、会員の皆さまのご支援がなければ達成できませんので、よろしくお願いいたします。 この一年間、楽しく、仲良く、そして充実したクラブ活動をしましょう。